「弱者を依存症と死に追いやり日米社会を蝕む処方薬の闇!」の紹介
https://www.cyzo.com/2021/02/post_267903_entry.html |
弱者を依存症と死に追いやり日米社会を蝕む処方薬の闇!
1ページ目
2ページ目
記事について
この記事にベンゾジアゼピン薬害問題が集約されていると感じました。1ページ目はオピオイド系鎮痛剤が中心で、2ページにベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬が登場します。
併用注意
オピオイド系鎮痛剤を使用している人は、痛みで眠れない人もいて、ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬を併用する可能性があります。オピオイド系とベンゾジアゼピン系を併用すると心肺停止に陥るリスクがあります。複数の医師を受診する場合は、現在服用中の薬を伝えたほうが安全です。
ピックアップ
医療包囲網
「(前略)そしてオキシコンチンを販売するパーデュー・ファーマは、65歳以上の人が対象の『メディケア』、低所得者向けの『メディケイド』といった公的保険の対象者が多く住むエリアを狙い、営業戦略を打ち立てました」(神保氏)
(中略)
「米国では学校で行われるスポーツも保険対象となるため、スポーツで怪我をした学生にもオピオイドが処方されてきました。(攻略)」(神保氏)
引用:https://www.cyzo.com/2021/02/post_267903_entry.html
薬の価格が安くなると買いやすくなります。医療提供者側からみると、薬を売りやすくなります。その状況が患者と医師のコミュニケーションの妨げになる場合があります。例えば28日分で6000円の薬があり、窓口負担額が3割の1800円になると、4200円負担が軽くなるので、十分な説明を受けなくても、薬を受け取りやすくなります。健康保険制度を活用するには、10割負担の金額を支払うつもりで説明を聞いてください。10割負担なら、自分の為になっていない薬を継続的に買おうとは思わないはずです。病院には価格表が表示されておらず、窓口に呼び出されて初めて負担額が分かる珍しい場所です。10割負担なら、ありえないと思いませんか?
自立支援法について最近の状況は分からないのですが、私が通院していた頃は窓口負担額が1割になる制度でした。経済的な負担は減り助かったのですが、言うなれば「処方薬依存支援法」になっていたと思います。医療提供者からすれば、安定的な収入が得られる制度と言えます。制度に囲われてしまうと、そこから抜け出すのが難しくなります。
相互理解を
「ベンゾ系薬剤で人生を壊された人が日本に多いのは確かです。その薬を処方してきた医師の罪は重いといえるでしょう。しかし依存症者本人が立ち直るには、自助グループに参加するなどして、自分が薬に頼った原因を探り、自分の生きづらさに正面から向き合うことが必要な場合もあります。そうしたことを特にせず、人生を壊された恨みつらみを募らせて、『何もかもが医師のせい』と精神科医を過剰に攻撃している人も一定数いるわけです。(後略)
引用:https://www.cyzo.com/2021/02/post_267903_entry_2.html
医師は学歴、身分、財力など、一般人よりもスペックが高く、弁護士費用を払う余裕もあるので、「医師の罪」についてコミュニケーションで解決を図るのが難しいと思います。医師の中には文句があるなら裁判してもらって構わないという人もいます。そういう相手が味方であるうちは頼もしいですが、敵になった怖い。向精神薬にまつわる裁判で患者側が完全勝訴した例を私は知りません。ですから、被害者にならないように自衛が大切です。
人それぞれに事情があります。「何もかもが医師のせい」ではないように、「何もかもが自分にせい」ではありません。自分の気持ちを表現するのは大切です。それを安心して行える場所が必要です。
自助グループが自分の助けになるかは参加してみないとわかりません。例えば、貧困者の自助グループがあるとして、参加したことで貧困から脱出できるか考えてみたとき、可能性は低いだろうなって想像します。行くべき場所は、見習いたいと思える人が集まっている場所ではないでしょうか。見習いたい人に会うためには、自分が変わる必要があると思います。
相手を変えるより、自分が変わったほうが早い場合もあります。被害者意識が強い場合、加害者の存在が生きていくために必要になってしまいます。
向精神薬の薬害を抱えながら、自分と向き合うのは大変です。理解者が増えることで、今苦しんでいる人の救いになると思います。理解されるだけで、心は軽くなりますから。
患者の安全を優先せよ
(前略)問題は長期処方が漫然と行われていることなので、まずは使用期間について精神科も含めた一律で厳しい制限を設けるべきです。(後略)
引用:https://www.cyzo.com/2021/02/post_267903_entry_2.html
漫然処方すると条件により病院側が受け取れる診療報酬が減る場合がありますが、現状ベンゾジアゼピン系は、通院を繰り返すことで、制限なく受け取れます。厚生労働省は医師の裁量を奪うような法制度を制定したくないようです。しかし、不勉強の医師もいるので、医師の裁量を信じ続けるべきではありません。
処方期間(使用期間)を設けることで、患者がこの薬のリスクを認識できます。薬の影響は個人差があるので、処方期間は最大3ヵ月で良いと私は思います。薬を止めること前提で、使用を開始すれば、薬以外の対策が必要になると自覚できます。
厚生労働省にはこの現状を直視していただいて、ベンゾジアゼピン系などGABA-A受容体作動薬について、新規に処方する場合は処方期間を設けるように検討していただきたい。しかし、既に長期間処方され続けている方は、急な減薬・断薬すると離脱症候群に陥るリスクがあるので、特別な扱いが必要です。