ベンゾジアゼピン系薬剤断薬までの道のり
向精神薬の服用歴は約8年1か月(服用開始:2005年5月 ~約7年5ヵ月間~ 減薬開始:2012年10月 ~約9ヵ月~ 断薬完了:2013年6月)でした。Yahoo!知恵袋では私のミスで1年多く計算して答えていたかもしれません。ごめんなさい。
2017年12月22日
減薬を開始する前について
減薬を決めたのは2012年9月です。その時点で服用していた薬は次の通りです。
- ソラナックス 0.4mg(朝:0.2mg、夕食後:0.2mg)
- アモキサンカプセル 25mg ×2カプセル(朝:1カプセル、夕食後:1カプセル)
- ロゼレム錠 8mg(就寝前)
- アモバン錠 7.5mg(就寝前)
- デパケンR錠 200mg 2錠(夕食後)
- メイラックス錠 2mg 1錠(夕食後)
- ツムラ補中益気湯エキス顆粒 7.5mg(1日3回 毎食前)
減薬を医師に相談したところ、アモバン錠 7.5mgとロゼレム錠 8mgは中止になり、ビタノイリンカプセル50が追加されました。それからの様子は次の通りです。
ソラナックスとメイラックスの減薬
※メイラックスは2012年4月から処方開始されています。ソラナックスを先に中止してからメイラックスを止めるという指示がありました。結果的にソラナックスを中止するためにメイラックスに置き換えることになりました。
9ヶ月間に渡り減薬を続けることになりました。頑張りました。
ベンゾジアゼピン系薬剤には様々な種類があり半減期や力価が異なります。ソラナックスは半減期が6~12時間約14時間で短時間作用型です。この事は2つ問題があります。1つ目は代謝が速いため朝飲んで夜飲むまでに間に合わず離脱症状が生じることです。私も経験が何度もありアシュトンマニュアルを読むまで理由が分かりませんでした。2つ目は血中濃度が安定しないためコントロールが難しいことです。ですから、長時間作用型のベンゾジアゼピン系薬剤へ置き換えてから減薬するべきです。後は、0.125mgのような減らし方をする場合、薬剤が小さすぎると難しい。私はソラナックスからメイラックス併用期間を設けてメイラックスへ移行しました。メイラックスが1錠で2mgと1mgのタイプがあります。1mgグラムを4分の1にすれば0.25mgですが半分に割れる線しか入ってません。薬局からも協力が得られずに困りました。仕方がなく慎重に包丁で切りました。
アモキサンカプセルの減薬
減薬スケジュール管理について
薬を止める順番は医師と相談して決めましたが、減らすスケジュールは自分で決めました。非常に少しの量ずつ減らし2週間経過してからまた減らす方針で進めました。減らして落ち着くと本当に調子が良くなります。負けずに減らす事を断行しました。
薬を飲んだか飲み忘れたかをしっかり管理しなければなりません。0.1mgが影響する大変シビアな戦いになります。管理する表を必ず作成しチェックする習慣を作りましょう。
デパケンRの減薬について
減薬開始時に処方されていた薬はベンゾジアゼピン系薬剤以外にもあります。デパケンRです。初診はうつ病と診断され、その後双極性2型と診断されました。双極性障害2型は薬害の結果作り出された症状であり、誤診されたと確信してます。デパケンRを使い始めて1年ぐらいは有害作用がコントロールされて、以前より良くなったと感じていました。しかし、次第に効き目を感じられなくなりました。その理由はベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の連用によりGABA-A受容体がダメージを受け続けたからです。その回復には適切に薬を減らし、断薬するほかにありません。
※デパケンRは2010年9月に処方が開始されました。減薬の補助薬として開始したのではありません。
補中益気湯とビタノイリンカプセル50について
他に補中益気湯とビタノイリンを併用していました。補中益気湯は元気になるからという理由で処方されていました。ビタノイリンは混合ビタミン剤(B1・B2・B6・B12配合剤)です。
グラフの線について
グラフの線が斜めに降りています。その理由は1日を午前と午後に分けて管理しているからとお伝えしましたが、それが原因ではありませんでした。Googleスプレッドシートの仕様によるものです。
減薬ペースについて
服用期間7年5ヵ月に対して、約10%の減薬期間は9か月。私の減薬ペースは早すぎると言われたことがあります。確かに早すぎたかもしれません。服用期間に対して25%~50%ぐらいは減薬期間に割り当ててもいいと思います。早く減薬して良かったことは、服薬管理と通院から早く解放されたことです。しかし、直ちに離脱症候群から解放されるわけではありません。急ぎすぎる必要はありません。
薬の分割方法について
私は錠剤を物理的に分割して量を調節していました。錠剤の割線よりも更に分割するために包丁で割っていました。薬の種類によっては細粒もありますので、処方せんを書いてもらえれば、調剤薬局で小分けにすることもできます。ただし、調剤薬局に細粒を置いてない場合もあります。
一定量の水やミルクに溶かしてかさを増やしてから測り取る方法もあります。調節がしやすく、減薬ペースを緩やかにできます。薬には水に溶けにくいものもあります。それでも測り取る直前に撹拌すれば良いかもしれません。ミルクには脂肪分がありますので、水溶性でない薬も溶けると思います。
用語:ウォータータイトレーション、ミルクタイトレーション
私の願い
私の経験が読者の勇気になればと願ってます。